招集ブレスガメイラについて

やり方よく分からないのでただ文章が並んでるだけになります(´・ω・`)
以下本文



序論



 招集ブレスというデッキは私にとっては今や手のように動かせるようになったが、周りを見てみるとその強さの割にあまり普及していない、又は回す人が少ないという状況になっている。
 これは悲しい事だ。こんなにも強くTier1への強力なメタを持っている──私自身直近のランクマ(4/28〜5/2)を20勝1敗で完走しているし、所持しているトロフィー4個は全て招集ブレスで取っている。強さはこれでおおよそ保証されているだろう──デッキが埋もれてしまっていては、このデッキタイプを作った私は悲しすぎてまた長い冬眠に入ってしまいたくなる。
 なので私は少ない言語化能力を最大限に活かし、ここに招集ブレスガメイラについてのほぼ全てを書き、この普及と存在記録の保存を目指す。
 来たるパズドラRアディショナルによって環境が激変することは明白であり、招集ブレスが今のような強さを発揮することは難しいかもしれない。しかし、招集ブレスはここに確かに居たのだ。



まずは完成品から考える



 勝つことを求め、そして言葉の通り完成した招集ブレスがこれだ。

177037(デッキコード、これを元に説明していく)

 具体的な事から考えていくのが重要なのはこのデッキの強さを見出す上でも同じである。

 基本的な動きは招集してブレスを撃つだけだ。その大雑把な流れが掴めていれば、後は臨機応変に手札と相談してクリーチャーを出していくだけで勝てる。

 採用カードについて順に解説していく。

ホワイトちびドラ×2

 最軽量である1コスの♦竜である。このデッキは招集をしないことには始まらないため、入るのは必然と言える。
 さらに嬉しいことにオマケで死霊キラーがついている。これが現環境で大いに刺さる。例えば、初手シトリーからの魔獣召喚という鉄板パターンに1コスを伏せるだけで後続を重ねて出すのを強要させられるのは大きい。他にもテラシによって出来ている暗殺盤面に1コスを伏せると相手はこれを暗殺せざるを得なくなるし、爪を使えばレギンレイヴやがしゃどくろなどヘルス7までの死霊クリーチャーをこれ一体で取ることが出来る。
 また、1コストで豚の餌になるのは嬉しい。猪八戒型招集ブレスというデッキのMP回りをさらに良くさせてくれる。

ヒカフエドラ×2

 ちびドラの3、4枚目。1コスト上には優秀なアジ・ダハーカ等もいるが、そちらは今刺さるクリーチャーが少ないこと、打点が1と3ではここでは大差ないこと、何よりこちらの方が1コスト軽いためこちらを選んだ。
 サモン時のHP+1は特に嬉しくもないので無い物と思っていいだろう。

猪八戒×2

 このデッキの核。招集による確定サーチが効く上に、これ一体と何か(豚の餌)で♠と♣が供給できるのはもはや運命と言ってもいいほど噛み合っている。3/4/2というスタッツも良く、ブレス後の盤面処理も詰めもこなせる。

コットン×2

 サモン時効果であるマジック-2が優秀。これに尽きる。アグロに対しての詰めにこれを添えておくだけで相手はできることがかなり限られるので今は入れ得だろう。
 撃破強化は優秀ではあるが、LvMaxにするのは何かない限りやめておいた方がいいだろう。1枠を自分の手で潰してしまうというのは、自らの道を塞ぐこと以外の何物でもない。どうしてもLvMaxにしたいなら、真ん中に置いて後々豚の餌に出来るように。

イルシックス×1

 デカい。ただそれだけである。条件も招集によって満たしやすくなっている。
 主にお茶を濁したい時や一気に顔を詰めたい時に使う。

ソニアエル×2

 最新弾で得た文明の利器その1。4/4/3という及第点のスタッツでなぜ3コストの軍神がサモン時に手札に加わるのか、これが分からない。
 これも後述するが、捲りギア持ちに対してセットするクリーチャーはこれとちびドラだけでいいだろう。

ウミサチヤマサチ×2

 エクストラで得た文明の利器その2。これと♦竜だけでブレスが撃てる、猪八戒型を完成させたと言っても過言ではない一枚。
 閻魔効果も持っているため、最速ブレスの後二回目のブレスでこれを出して猪八戒を回収、なんてこともできるスグレモノ。
 5/3/3というスタッツの低さは気になるが、入れない理由にはならないだろう。

アスラ×1

 盤面処理もできるが、最後の詰めとして使うことが一番多い。
 また、MPに余裕があれば豚の餌にすることもある。サモン時能力が発動するようアスラを豚の左隣に置くように。

リィ×2

 この大トークン時代を生きるために必須のカード。トークンが置かれそうな時(煽動などの初手4コス、マリウスの4コスや6コス、エレナの5コス等)に適切に置こう。また、偶に初手8コスに合わせることもある。

ソロネ×1

 回復できる壁。ドリュアスでもいいかもしれない。それは流石に冗談だった。
 豚の餌に出来ないことが一番の問題ではあるが、それをあり余るカードパワーで補っている。もうちょっといいカードを探した方がいいかもしれない。

サクヤ×1

 最強のフィニッシャー。豚サクヤが強いのだから豚サクヤブレスも強い。
 また、ウミヤマと合わせると15MPピッタリで飛翔ブレス(=6+3+6=15/12/9、それと固定ランダム4点)が出来たり、ブレスを撃った後重ねて飛翔すると相手は大体死ぬ等、色々な点で噛み合わせが良い。

りんご×1

 このデッキ唯一の捲り札。あって困ることも少しあるが、無くて困る事の方が多いため入っている。

軍神×1

 縛りのない飛翔。ソニアエルの3枚目という認識で良い。
 これを投げたい対面は大抵アグロになるが、序盤はどうしても手札が整わないのでそれ飛翔で良くね?とはならない。


 次は不採用となっているカードの解説をしていく。

アジ・ダハーカ

 ヒカフエドラの所で解説した通り。1コストの差は実際大きい。

ブルーちびドラ、ジュエルドラゴン

 ♠というスートが役に立つことはこのデッキにおいては無い為。

ノルディス

 器用貧乏なスペックをしている。ソロネの枠第一候補だが、あまり気乗りしない。

エンジェリオン

 これが役に立つのは招集→招集と動いてブレスを撃ちたい時であるが限定的である点、このデッキにおいてはボードアドバンテージを稼ぐ意味が薄い点から。

シャクラ

 リィよりライフアドバンテージを稼ぎにくい為。リィの三枚目としても微妙。

黄龍

 捲り持ちに対して強さを発揮するが、捲り持ち以外に対しては6/4/5のバニラである為。

ミケニャドラ

 入らない理由は無いが、入れる理由はない為。

白ヴァル、アザゼル

 ブレス要員だが、♠竜がこのデッキには少ない為。また、入れようとすると構築を歪めてしまう為。

他のカードは入れる理由と入る理由がないため書かない。


 以上がデッキ解説になる。ここからは、なぜ招集ブレスが強いか、招集ブレスの目標の解説をしていく。



招集ブレスのやりたいこと



 招集ブレスは実際招集してブレスを撃つだけのデッキだが、そこに何の疑問も持たない人の方が少ないだろう。クロノマギアはそんなに簡単なものではないと。
 そう考えた人には、私が辿り着いた一つの結論を話そう。

 『招集ブレスというデッキは、アドバンテージの優先順位が他のデッキと違う。』

 これが招集ブレスが扱い方が分からないとされる理由の1つだ。そしてこの一文によって、招集ブレスの動きは招集してブレスを撃つ、に単純化される。

 このクロノマギアというゲームには4つのアドバンテージがある。盤面、手札、MP、HPだ──他にも残りデッキ枚数や墓地などがあるが、それを気にするのは一部のデッキである──。
 そして、基本これらの優先順位は決まっている。1にMP、2に盤面、3がHPで4が手札だ。
 招集ブレスはこの基本とは大きく異なる。
 1にMP、2にHP、そして盤面と手札は考えなくて良い。
 解説しよう。

 1にMP、これは最早クロマギの大原則と言っていいだろう。MPが大量にあればなんだってできるし、MPが少ししかなければ少しの動きしか出来ない。しかし招集を撃てばクリーチャーのコストは軽くなるので、MPに困るということはあまり無いだろう。
 次に盤面、これはブレスを撃てば全て解決するので考えなくて良い。もし重ねられても2ターン連続でブレスを撃てば解決する。
 そして手札、これは招集をしていれば困ることは無い。手札を如何に減らさないかより、どのカードを捨てるのが正しいかを学ぶ方が良いだろう。
 最後にHP、これはブレスを撃てば少しずつ減っていくため、普通のデッキよりリーサルを考えるのは楽だ。が、それだけで削り切るのは難しいため、顔を殴るタイミングは身に覚えさせると良いだろう。

 まあ詰まる所、招集してブレスを撃てば全てのアドバンテージを得ることができる。MPとHPは依然大きい問題ではあるが、盤面と手札に関しては招集とブレスによって考えなくて良いほどにアドバンテージが得られる。
 招集ブレスは、招集してブレスすれば勝てるのだ。

追記:どこに書けばいいか困ったのでここに置いておく。
 個人的な考えにはなるが、招集ブレスはアグロではない。盤面処理するついでに気楽に顔を殴れるコントロール寄りミッドレンジデッキだ。顔を気楽に殴れるからゲームエンドまでのターン数が早いのであって、これはアグロがアグロたる理由とは全く違うものである。結果的にアグロになっているとしても、だ。



招集ブレスの軽めの変遷



 最初に言っておくと、ここは自分語りの場所だ。猪八戒型の解説をしていく。

 まずはブレスの性能を見返そう。
 要求スートは♠、♦、♣、竜の4つ、消費MPは0。効果は顔含む相手全体に6点、その後相手のMP-3。
 そして招集の性能も見返そう。
 要求スートは♦、竜の2つ、消費MPは0。効果はデッキから竜を1枚、獣を1枚ドローし、その後タイプに関係なくクリーチャーのコストを-1。
 この2つを組み合わせると、「♦竜を使ってサーチ&軽減しつつ、♠or♣の獣+♠or♣のクリーチャー+♦竜を一気に出して盤面を荒らしつつMPを減らしながら顔をどつく」ということになる。先程も言ったが、これで全てのアドバンテージを得ている(可笑しいと思うのは私だけだろうか)。
 私は以前、招集で持ってくる獣クリーチャーとしてオリオンを採用していたが、そうすると必然的に♠竜のクリーチャーが入ることになる。同時に白ヴァルなどを入れることによってブレスを撃てる回数を増やしていたが、必然的に♦竜のクリーチャーが少なくなってしまい、しばしば事故の原因となっていた。 (例:デッキコード137700)
 しかし、エクストラカードで♠♣を一体で賄えるウミヤマが登場したことにより、全く新しいブレスの道が開かれたのだ。それがこの猪八戒型である。
 猪八戒とウミヤマ以外のクリーチャーを全て♦竜にすることで事故の可能性を大きく減らし、消費MPが抑えられるこの形は、一回招集すればパーツが確定で揃う。だいたいの場合揃う、というオリオン型とはこれは大きく違う。また、オリオン型では出来なかった「とりあえず招集し続ける」というのが出来るようになったのは大きな点だろう。
 そこから細かな調整をして出来たのがあの完成したブレスガメイラだ。
 とはいえあれはあくまで完成形の1つであり、招集ブレスは他にも様々な形が存在することは覚えていて欲しい。
 例えば、オリオン型にはこの狭い世界には必要の無かった構築の柔軟性があるし(例:デッキコード137277)、他にも追加カードによって新しい型が生まれることも大いにあり得る。



対面相性



 ここでは私の思うデッキ相性を書いていく。抽象化が多い上に個人の感想であるので、参考にするかはよく考えた方が良いだろう。

対魔獣マリウス…互角か微有利(例外あり)

 リィとコットンが強い。ここを軸に、相手にMPを与えすぎないようにブレスを撃っていけば勝てるだろう。
 ただし、ルシファーが入っている型は微不利となる。あちらのカウンター威力があまりにも高すぎるためだ。

対ブラマジ怨嗟シキガミ…有利

 相手のギアを1つ無力化できるのだから有利に決まっている。カウンターの威力もあちらはそこまで高くないので、臆せずブレスで仕留めよう。

対パラソルエレナ…有利?

 私自身あまり戦ったことが無いためよく分からないが、脅威を全く感じない。テキトーに殴れば勝てるし勝てた。

対煽動ゼータ…不利

 煽動に限らない話だが、相手が捲りギアを持っていたらそれだけで不利対面である。
 捲り持ちに対しては必要最低限の招集しかせず、飛翔ブレス等で盤面を荒らして殴れば勝てるというのは私が学んだことである。その前に相手のリーサルが整わないことを祈ろう。

対ハートオメガ…微有利

 相手は防御0なので、少し攻めっけを持って対戦すると良い。ショウコウは食らったことが無いので知らない。
 カオスホロウの対策として、真ん中にクリーチャーを置いて次のターン猪八戒と♦竜を置いて飛翔すると綺麗に返すことが出来る。覚えておいて悪いことは無い。小槌は滅べ。

対LOエレナ…微不利

 盤面はブレスを撃つ時以外は取られていていいので、飛翔ブレスを確実に打ち込めるようにしよう。多少辛いかもしれないが、そうしないと死ぬので頑張ってブレスを撃とう。

対悪魔エレナ…?

 対面したことが無い。

対オーラガメイラ…?

 上に同じく。

対暗殺レオ…不利

 相手は幸いにもこちらを1パンできるカウンター手段を持っていないため、頑張ってブレスを撃とう。エリスは知らない。

対ファントムオメガ…有利

 LOまで粘られる以外こちらの負け筋が無いので、頑張って攻めると良い。大地の目覚めは少し厄介ではあるが、厄介であるだけなのでゴリ押して攻めよう。

お魚ゼータ…有利

 カモ。リィがあれば負けないが、無くてもブレス2発で勝てる。

バーストオメガ…不利

 ワンショットされないことを祈りつつ全力パンチする以外の回答をこのデッキは持たない。ホロウ小槌は滅べ。

 その他捲りギアを持っているデッキには不利がつくが、煽動やLOエレナほどは辛くないはずだ。また、このデッキには捲りが少なく数ターンで仕留める火力もないため、ワンショット系統にも不利がつく。
 その他にはおおよそ有利だろう。